こんにちは、ONEPLAY.GIFTEDです。
前回の記事では、不安障害の基本や、子どもに見られるサインについてお伝えしました。
不安が強い子どもは、「やりたくない」「できない」のではなく、不安が大きくて、一歩が踏み出せない状態にあることがあります。周囲からは見えにくい分、どう関わればいいのか悩むことも多いですよね。
今回は、不安が強い子どもに対して、どのように関わると安心につながるのか、具体的な対応のポイントをやさしくまとめていきます。
《 大切なのは「不安をなくす」ではなく「安心を増やす」こと 》

不安を感じている子どもに対して、「気にしなくて大丈夫だよ」と声をかけたくなる場面もあると思います。
ただ、本人にとっては、その不安はとてもリアルで大きなものです。
そのため、不安を打ち消そうとするよりも、「この状況なら大丈夫かもしれない」と感じられる経験を増やしていくことが大切です。
安心できる経験を少しずつ積み重ねていくことで、不安との向き合い方も変わっていきます。
《 不安が強い子どもへの関わり方(具体例) 》

不安が強い子どもにとって、「わからないこと」や「先が見えないこと」は、大きな不安につながりやすいです。
そのため、関わりの中で“安心できるヒント”を増やしていくことが大切になります。
●見通しを具体的に伝える
「どこに行くのか」「何をするのか」を事前に共有することで、不安を減らします。
●スモールステップで進める
いきなり挑戦するのではなく、「見る→近づく→やってみる」と段階を踏みながら進めていきます。
●途中でやめてもいい環境をつくる
「できるところまででいいよ」「途中まででも大丈夫だよ」と伝えることで、「挑戦しても大丈夫」と感じやすくなります。
●できた部分に目を向ける
「最後までできた」ではなく、「ここまでできたね」と過程を認めることが大切です。
《 発達特性に応じた関わりの工夫 》

不安の感じ方や、不安につながるきっかけは、発達特性によって異なることがあります。
●ASD(自閉スペクトラム症)
見通しが立たない状況に不安を感じやすいため、事前説明や視覚的なサポートが安心につながります。
●ADHD(注意欠如・多動症)
失敗経験や注意される経験の積み重ねから、不安や自信の持ちにくさにつながることがあります。成功体験を積める環境づくりが大切です。
その子に合った関わり方を見つけていくことが、不安の軽減につながります。
《 不安への関わりで大切なポイントとNG対応 》

不安が強い子どもへの対応では、「安心」と「少しの挑戦」のバランスがとても大切です。
安心できる環境を整えながら、「やってみようかな」と思える経験を少しずつ積み重ねていくことで、「やっても大丈夫だった」という感覚につながっていきます。
一方で、良かれと思った関わりが、かえって不安を強めてしまうこともあります。
●「大丈夫だよ」とだけ伝える
安心させたい気持ちは大切ですが、具体的な見通しがないと、不安が残ってしまうことがあります。
●無理に慣れさせる
準備が整っていない状態での挑戦は、つらい経験として残ってしまうことがあります。
●回避をすべて認めてしまう
安心は大切ですが、少しずつ経験の機会をつくることも必要です。
大切なのは、「無理をさせる」でも「全部避ける」でもなく、その子が安心できるペースで経験を積み重ねていくことです。
《 支援や相談を考えるタイミング 》

不安が強く、学校生活や家庭での過ごし方に影響が出ている時は、専門機関への相談を検討することも大切です。
例えば、
・児童発達支援
・心理相談(カウンセリング)
・医療機関での相談や評価
などがあります。
子どもの不安は、周囲から見えにくいこともあります。
一人で抱え込まず、周囲と連携しながら、その子に合った関わり方を一緒に考えていくことが大切です。
《 治療や支援の選択肢 》

不安への支援には、関わり方や環境調整だけでなく、専門的な治療が用いられることもあります。
●認知行動療法(CBT)
不安を感じた時の考え方や行動のパターンを整理しながら、「どうすれば安心できるか」を一緒に考えていく方法です。
●薬物療法
不安が強い場合には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの薬が使われることもあります。
これは、気持ちの安定に関わるセロトニンの働きを整えることで、不安や緊張をやわらげる薬です。
もちろん、すべての子どもに薬が必要というわけではありません。
その子の状態や困り感に応じて、心理的支援や環境調整と組み合わせながら考えていくことが大切です。
不安は、その子が一生懸命に感じている「大切なサイン」です。
その不安を無理に消そうとするのではなく、寄り添いながら一緒に向き合っていくことが大切です。
※関連記事はこちら↓
子供の「ADHD」(注意欠如・多動症)とは?サインや症状を知ろう!
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