「絵カード」とは?特徴や目的別の使い方などを紹介!~合図・指示編~
こんにちは、ONEPLAY.GIFTEDです。
ONEPLAY.GIFTED各校では、机上プログラムと運動プログラム、ふたつのアプローチ方法で子どもたちの療育を行っています。
前回の記事では、絵カードを用いた「名詞の語彙力を高める使い方」と「スケジュールを知らせる・見通しをたてる使い方」と「言葉の代わりに使用・コミュニケーション」を紹介しました。
今回の記事では、大人が子どもに対して「合図・指示をだすための使い方」を紹介します。
《 「絵カード」とは 》
絵カードとは、イラストや写真を使い「視覚化」するためのアイテムです。言葉の理解・表現の支援や向上するためのアイテムとして役立ちます。
また、見通しを立てないと不安になる、自分の気持ちを伝えることが苦手といった子どもたちに行動をイメージしやすくするためのものとしても利用されます。
絵カードには様々な種類があるため、子どもの年齢や発達、目的・効果別にカードを選びましょう。
《 大人が子どもに対して使用する合図・指示 》
★絵カードの特徴
大人が子どもに対して指示をだすための絵カードは「お風呂」「ご飯(食事)」など行動を表すものから名詞など様々です。
子どもに絵カードの内容をしてほしい時に使用するため、キューカードと呼ばれることもあります。
★目的・効果
発語が少ない、または話すことができない自閉症(ASD)をもつ子どもは、言葉だけで指示をだすよりも絵カードを見せて可視化することが効果的です。理解を早め、行動にうつしてくれます。
言葉が話せない子どもだけではなく、言葉が話せて理解できる子どもにも有効的です。
★使い方
子どもにしてもらいたい行動を、絵カードを用いて指示をします。
たとえば、学校の絵カードを見せながら「学校へ行く時間だよ」と伝えたり、ご飯(食事)の絵カードを見せながら「ご飯の時間だよ」と伝えます。
★ポイント
家庭で絵カードを使用する際、合図や指示をだす時のみ使用すると、子どもが絵カードを命令だと認識して嫌がることにつながるため、避けましょう。
名詞の語彙力を高める使い方を遊び感覚で取り入れたり、日常の中で見通しをたてるために使うなど、バランスよく使うように工夫することが大切です。
様々な目的やシチューションで利用できる絵カードを、使い方別に4部に分けて紹介しました。
絵カードは「イラストカード」や「生活絵カード」など様々な名称で販売されています。
自作する場合は、子どもに合ったサイズにして、ボードに貼れるマジックテープや磁石などを用意しておくといいでしょう。
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