
愛着障がいと発達障害の見分け方は?診断方法を紹介!
こんにちは、ONEPLAY.GIFTEDです。
前回の記事では、「愛着障がい」と「発達障害」の基礎知識を紹介しました。
愛着障がいと発達障がいは、どちらも子どもや成人の行動や感情に大きな影響を与える特性ですが、症状や原因、診断のアプローチには大きな違いがあります。
本記事では、それぞれの診断方法について紹介して、比較します。正しい理解を深めることで、必要なサポートへの第一歩を踏み出しましょう。
《 「愛着障がい」の診断方法 》
子どもが「愛着障がい」の診断をする際には、臨床心理士や発達心理学の専門家によって専門的な評価が必要になります。また、年齢や状況による違いが大きいので、診断は慎重に行われます。
具体的には、以下のような方法が用いられることがあります。
●行動観察
専門家が子どもの行動を観察し、愛着形成に関する特徴を確認します。特に、親や養育者との関わり方や他者に対する反応(警戒心が強い、過度に人懐っこいなど)を注意深く見ます。また、遊びを通じて子どもの感情や行動をどのように表現するかも観察します。
●ストレンジ・シチュエーション法
乳幼児を対象にした方法で、親や見知らぬ人との関わり方を観察します。親が部屋を出たり戻ったりする際の子どもの反応を分析し、愛着スタイル(安全型、不安-回避型、不安-抵抗型など)を評価します。
●質問票や心理テスト
親や養育者に対し、子どもの行動や感情の特徴を質問票で評価します。また、子どもが答えられる年齢の場合は、心理テストや評価スケールを用いて、感情や行動、愛着の特性を測定します。
●診断基準の適用
DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)やICD-11(国際疾病分類)といった診断基準を使用し、愛着障がいの可能性を評価します。主に「反応性愛着障害」や「脱抑制型対人交流障害」などの分類が用いられます。
●養育環境の評価
愛着障がいは、養育環境が大きく影響するため、子どもが育った環境や親子関係についても詳しく評価されます。保護者や教師との面接や質問票を通じて、虐待やネグレクトの有無、親子間の情緒的な交流の質などが確認されます。
《 「発達障害」の診断方法 》
発達障害の診断には、専門的な評価と多角的なアプローチが求められます。特に、日常生活や学校での様子、幼少期からの発達経過を詳細に確認することが重要です。
具体的には、以下のような方法が用いられます。
●問診・生活状況のヒアリング
医師が本人、親、養育者から、子どもの発達の経緯や生活状況、行動の特徴について詳しく聞き取ります。例えば、幼少期からの発達の経過や家庭環境、対人関係の築き方、日常生活での困りごとなどが重点的に確認されます。
●行動観察
診察時の子どもの行動を直接観察し、発達障害に関連する特徴(注意の偏り、こだわり行動、社会的な応答の仕方など)が見られるかを確認します。
●心理検査
以下のようなテストを通じて、子どもの認知機能や社会的なスキルを評価します。
①知能検査(例:WISC-ⅣやWISC-Ⅴ)
全体的な知能や処理速度などを測定します。
②発達検査(例:新版K式発達検査など)
年齢ごとの発達の遅れや偏りを評価します。
新版K式発達検査は、特に乳幼児期の発達障害の早期発見や支援計画の立案に役立つツールとして広く利用されています。
③適応行動検査
子どもの社会生活や日常生活での適応力を測定するために、Vineland適応行動尺度(Vineland Adaptive Behavior Scales)などが用いられます。
④スクリーニング検査
発達障害の可能性を簡易的に評価するために、質問票やチェックリストを使用します。ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠如・多動症)向けのスクリーニングツールも一般的です。
●発達評価スケールの使用
発達障害の特性を確認するためのスケール(例:ADI-R、ADOSなど)を用いて、行動やコミュニケーション能力を詳しく分析します。
DSM-5やICD-11などの国際的な診断基準に基づいて分類や症状を評価し、専門医が診断基準を参考に、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)などの代表的な発達障害の診断を行います。
●その他の検査
必要に応じて、聴覚検査や視覚検査、神経学的評価を実施します。これにより、感覚障害や病気など、他の原因を除外します。
愛着障がいは、幼少期の養育環境や親子関係の影響で形成される情緒的な問題で、発達障害は脳の機能の違いによる生まれつきの特性です。つまり、原因が環境もしくは生物学的かが大きな違いです。具体的な診断や手順については、ケースバイケースで異なるため、必ず専門家に相談するのが最善であり、どちらも適切な支援が重要です。
次回は、愛着障がいと発達障害のサポートや支援方法を紹介します。
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