ASDの子どもにおすすめ!勉強や作業に集中するための「ワークシステム」
こんにちは。ONEPLAY.GIFTEDです。
前回の記事では、自閉スペクトラム症児への支援プログラム「TEACCH(構造化)」をご紹介しました。自閉スペクトラム症児がもつ特徴である‟目で見たものへの理解が高い”を生かした構造化は、集中した勉強や作業をするためにも役立ちます。
今回は、TEACCHのひとつである「ワークシステム」を紹介します。
《 ワークシステム 》
自閉スペクトラム症をもつ子どもは、勉強や作業をする時に「なにを・どうやって・どこまでやればいいか分からない」と混乱してしまうことがあります。そんな時に、順序と容量が理解しやすくしてくれる「ワークシステム」をつかいましょう。
●透明のタワー型引き出しを活用
中身が分かる透明のタワー型引き出しを用意しましょう。引き出しになっていて透明であれば、卓上の小さなものでもかまいません。
●使い方
①透明のタワー型引き出しに、ひとつずつ課題を入れておきます。
この時、なんの科目が入っているか分かるように「国語」「算数」などラベリングをしておくことがおすすめです。
②上から順に取り組んでいきます。
ひとつ終えたら、別に用意してある「フィニッシュボックス」または自分の引き出しにしまいます。
③次の引き出しに入っている課題に取り組みます。
中が透けて見えるのに加えて、ラベリングがされているので、次にどんな課題があるのか分かることで見通しがつくため安心して取り組めるでしょう。
④最後の段の引き出しを終えたら終了です。
最後の引き出しには、達成したご褒美としてオヤツや遊びのカードを入れてもいいでしょう。モチベーションもアップしますよ。
●課題の一覧表を活用
タワー型引き出しのほかに、見やすいところに課題の一覧表があるとよいでしょう。タワー型引き出しと同じラベリングをすると分かりやすいです。
●気が散らないための環境づくり
同じ部屋に本棚やおもちゃ箱がある場合、勉強や作業をしている間は見えないようにカーテンやパーテーションなどの仕切りを使うといいでしょう。
窓から見える人影や光に対しても敏感な場合があります。そういった場合は、窓側に背を向けるように机を配置することがおすすめです。
★ポイント
「学校で授業に集中ができていない」という時には、教室内の窓の近くは避け、先生の近くに席を設けてもらうとよいでしょう。
掲示物が気になる場合、教室の後方にずらしてもらえるようにお願いするのもよいです。
このように「どのくらいやれば終わるのか」を分かりやすくすることで、不安を解消して意欲的に取り組むことができます。自分で出来たことは自信に繋がるので、その時にはぜひ思いっきり褒めてあげましょう!モチベーションもあがり、また次に同じことをする時に意欲的に取り組めるはずですよ。
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《記事を書いた人》
太田彩花
幼稚園教諭
ONEPLAY.GIFTEDの保育所等訪問支援責任者としても活躍中。長年の現場での経験と専門的な知識を生かし、お子様の集団での生活をサポートしたり、訪問先の先生方へのアドバイスも行っています。年の差兄弟を育てる二児の母として子育てにも奮闘中。育児への理解が深く、保護者からも人気があるスタッフです。
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