子どもの発達障害「グレーゾーン」とは？特徴や傾向、対応方法や相談先を紹介～後編～

2024/11/25

子どもの発達障害「グレーゾーン」とは？特徴や傾向、対応方法や相談先を紹介～後編～

こんにちは、ONEPLAY.GIFTEDです。

前回の記事では、発達障害の判断基準を満たさない「グレーゾーン」のサインや症状、診断されないことによる弊害などを紹介しました。
今回は、発達障害グレーゾーンの子どもに対して、どのような対応をするべきなのか、支援方法や相談先をご紹介します。

《　「グレーゾーン」の子どもの対応方法　》
発達障害のグレーゾーンの子どもは、特性が異なります。子どもそれぞれの特性に合わせたサポートが最も重要です。気を付けたいポイントをご紹介します。

●自己肯定感を損なわない声がけをする

子どもに注意をする時に、「だめ！」と勢いよく声をかける人も多いでしょう。しかし、子ども自身が何故叱られているのか理解ができない中、叱責が重なると自己肯定感が失われる可能性があります。
子どもが間違いや失敗をしたときには、叱責や否定的な言葉ではなく、受け入れる姿勢を示しましょう。また、自尊心や自己肯定感を高めるような肯定的な言葉を使います。

※「自己肯定感」の記事はこちら↓
・子どもの自己肯定感とは何？その大切さや高め方を紹介～前編～
・子どもの自己肯定感とは何？その大切さや高め方を紹介～後編～

●信頼関係を構築する

子どもに対して愛情と理解を持って関わり、さらに周囲の人たちが「子どもだから」などと決めつけずに関わることが大切です。子どもとの信頼関係を築くことで、問題を一緒に解決することにつながります。

●二次障害を防ぐ

家族や周囲の無理解により、発達障害とは別に、引きこもりやうつ病など他の問題や行動があらわれることがあります。どんなに小さなことでも、できた時には思いっきり褒めましょう。スモールステップを大切にして、成功体験を積むことが大事です。

※「二次障害」の記事はこちら↓
・「二次障害」とは？発症の原因、予防や対策などを紹介～前編～
・「二次障害」とは？発症の原因、予防や対策などを紹介～後編～

《　「グレーゾーン」の支援・相談先　》
発達障害の判断基準を満たさない「グレーゾーン」であっても、利用できる支援や相談先はあります。主な施設は、以下の通りです。

●保育園・幼稚園・学校

保育園や幼稚園には、臨床心理士が巡回して相談支援を行っている場合があります。発達障害の有無に限らず相談することができるため、担任と連携して園での様子をはじめ、家庭での様子に助言してもらうことができます。
また、学校にはスクールカウンセラーが在籍しているため、授業中や休憩時間での友達との関わり合いの様子などを共有してもらい、相談することができます。

●児童発達支援センター