強迫性障害(OCD)とは?発達障害に関係は?特徴や治療法を紹介!~後編~
こんにちは。ONEPLAY.GIFTEDです。
前回の記事では、「強迫性障害(OCD)」の特徴や種類を紹介しました。
子どももなり得る強迫性障害(OCD)ですが、一体子どもにどのような様子があれば強迫性障害(OCD)を疑うのでしょうか。発達障害との関係、治療法などをご紹介します。
《 子どもの強迫性障害(OCD)、どのような行動で分かる? 》
子どもの強迫性障害(OCD)は、下記のような行動をします。
・必要以上に手を洗う
・お風呂の時間が異常に長い
・保護者や周りの大人に「大丈夫?」と確認を繰り返す
・特定のものに対しておまじないをする
・物の順番や左右対称にこだわる
・電気のスイッチが消えているかを何度も確認する
《 強迫性障害(OCD)と発達障害の関係 》
強迫性障害と発達障害がもつ特徴は、とても似ていて区別がつきにくいものです。特に、自閉症スペクトラム障害(ASD)がもつ特定のものに対するこだわる行動は強迫性障害と見誤られることがあります。
また、強迫性障害と自閉症スペクトラム障害(ASD)が併発することも多いため、注意深い診断とアプローチ法が必要です。
《 強迫性障害(OCD)の治療 》
強迫性障害の治療は、薬物療法と認知行動療法があります。
●認知行動療法
よく用いられる認知行動療法として「暴露反応妨害法」があります。不安や恐怖が現れても、時間により慣れて不安感が下がることを体験したもらう治療法です。
たとえば、汚いと感じている机や椅子に触ってもらい、手を洗うことをしない。時間につれ「汚い」と思う不安な気持ちを下がることを体験することです。
●薬物療法
脳の中の神経伝達物質のひとつ「セロトニン」の量を調整する薬が処方されます。うつ病でも使用される“抗うつ剤”ですが、強迫性障害の強い不安や不快感をやわらげる効果があります。
《 強迫性障害(OCD)のサポート 》
強迫性障害の治療には、家族の支援も非常に大切です。強迫性障害を患っている子ども本人が“理不尽で無意味な行動だとわかっているのにやめることができない”ため、周りからの「もうやめなさい」といった言葉は優しそうに聞こえても、余計にプレッシャーを与えて辛い気持ちにさせます。
制止をしたり、異常であることを伝えたりするのはやめましょう。
辛い症状に共感し、気分転換に外に連れ出したり、絵本を読んであげるなど、気にさせないような環境づくりをしましょう。
強迫性障害(OCD)は、重症化すると日常生活を送ることができなくなります。子どもの様子で気になることがあれば、早めに専門機関に相談することをおすすめします。
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※「e-ヘルスネット(情報提供)」(厚生労働省)をもとに作成
《記事を書いた人》
太田彩花
幼稚園教諭
ONEPLAY.GIFTEDの保育所等訪問支援責任者としても活躍中。長年の現場での経験と専門的な知識を生かし、お子様の集団での生活をサポートしたり、訪問先の先生方へのアドバイスも行っています。年の差兄弟を育てる二児の母として子育てにも奮闘中。育児への理解が深く、保護者からも人気があるスタッフです。
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