自閉スペクトラム症児への支援プログラム「TEACCH(構造化)」とは?ASDの特徴と合わせて紹介!

こんにちは。ONEPLAY.GIFTEDです。

自閉スペクトラム症児の保護者から、保育園や学校などの集団生活をはじめ、家庭内でも通常の生活を送る際に支障があるといった相談をいただくことがあります。
自閉スペクトラム症のお子様は、‟目で見たものへの理解が高い”視覚優位という特徴があることが多いため、それをよく理解したうえで環境を整え、正しい関わり方をすることが大切です。少し工夫をしただけでも、スムーズなコミュニケーションがとれるようになっていくはずです。

今回は、世界でも導入されている自閉スペクトラム症児への支援プログラム「TEACCH(構造化)」をわかりやすく紹介します。

《 自閉症スペクトラム障害の特徴 》

自閉スペクトラム症児は、先天的に視覚優位のため、言葉による指示を理解することが難しく、目で見えない感情を読み取る力が乏しいことが特徴です。コミュニケーションが苦手なため、社会性が育ちにくいとされています。
目で見たものへの理解力が高いため、言葉よりも文字や写真などの視覚的な情報の方が覚えやすいです。さらに、一度覚えたものは忘れづらいという長所もあります。

《 「TEACCH(構造化)」とは 》
「TEACCH(ティーチ)」(Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren)とは、1972年にアメリカ・ノースカロライナ州で開発された自閉症教育プログラム。2024年度現在、世界45ヵ国以上で実践されています。

TEACCHは、曖昧なものを整理して具体的な枠組みをつくる「構造化」の手法。たとえば、手洗い場で手の洗い方をイラストにする。スケジュール表に何をどの順番で行うか、イラストと番号を書く。道具箱や引き出しに何が入っているかラベリングをする。その他にも、勉強部屋には余計なものを置かずに環境を整えることなどが挙げられます。

自閉スペクトラム症児の‟目で見たものへの理解が高い”という長所を生かし、子どもが理解して適応しやすい環境づくりをするための手法なのです。

《 構造化の種類 》
目で見て理解する「構造化」の手法には、いくつかの種類があります。

①物理的構造化・空間の構造化
「勉強する部屋」「ご飯を食べるリビング」など、活動と場所を物理的に結び付けます。
勉強部屋には気が散らないように余計なものは置きません。部屋の中でも仕切りをつけて、遊びのスペースと分けてもいいでしょう。

②時間の構造化
一日のスケジュールなど「何時に何をするか」を視覚的に働きかけます。
壁に貼れるほどの大きめのスケジュール表に、時間とともに絵カードを貼ってわかりやすくします。
マグネットボードのスケジュール表を使うと、絵カードの貼り換えが楽にできます。

③活動の構造化
どう動いたらいいのか、活動を視覚化して動きやすくします。
日常生活のルーティンになっているような活動に対して、見通しをたてることができます。

④視覚的構造化
会話ではなく、イラストや写真などを通して整理すること。タイマーも有効的です。

私たちの身の回りには構造化されているものがたくさんあります。例えば、バスの時刻表、信号機などもそうです。ぜひ自宅でもできることから取り入れてみてくださいね。

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《記事を書いた人》
太田彩花 
幼稚園教諭
ONEPLAY.GIFTEDの保育所等訪問支援責任者としても活躍中。長年の現場での経験と専門的な知識を生かし、お子様の集団での生活をサポートしたり、訪問先の先生方へのアドバイスも行っています。年の差兄弟を育てる二児の母として子育てにも奮闘中。育児への理解が深く、保護者からも人気があるスタッフです。
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