「二次障害」とは?発症の原因、予防や対策などを紹介 ~前編~

こんにちは、ONEPLAY.GIFTEDです。

発達障害と診断されたり、その疑いがある場合は、早いうちに適切な対応をとることが大事です。
周囲に理解されないまま、適切な対応をとらずに成長すると「二次障害」を引き起こす可能性があります。

本記事では、この二次障害とは一体どんなものなのか、家族や周囲ができる予防や対応策などをご紹介します。

《 二次障害とは 》
発達障害をもつ子どもは、周りから「変わった子」など特異な目で見られ、注意・非難・叱責を浴びることが多い傾向にあります。否定的な言葉を浴び続けることで、深く傷つき自信を失い、自己肯定感が低い子どもに育ってしまいます。
二次障害とは、発達障害である「自閉症」「ADHD」などの症状・特性とは別に、こういった家族や周囲の無理解により、別の問題・行動・症状が出てくることをいいます。

《 二次障害の種類 》
二次障害には大きく分けて2種類に分かれます。ひとつは、引きこもりなど自分の内側に向かうもの。ふたつめに、暴言や暴力など外に向かうものです。どのような二次障害があらわれるかは、子どもの年齢や個性により様々です。
代表的な二次障害の種類を紹介します。

●統合失調症
統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。
気分や行動が安定せず、人間関係の構築が難しくなることがあります。

●うつ病
一日中落ち込む、楽しかったことが楽しめなくなるという精神状態になる病気です。
また、頭痛や腹痛、眠れない・食べることができない・疲れやすいといった身体症状も現れます。

●選択性緘黙(場面緘黙)
不安障害群のひとつです。
話すこと・聞くことには問題ないですが、ある特定の場面になると声が出なくなったりする症状がでます。

●不登校
学校での授業についていけない、友達ができない、いじめにあうなどが原因です。

●対人恐怖症・引きこもり
一方的に周囲からからかわれたりすることで、人と関わる際に緊張したり、話すことに困難を感じたりすることです。

●摂食障害
食べすぎる「過食症」や、食べない「拒食症」を繰り返す病気です。

●反社会的、攻撃的な感情
周囲に敵意や攻撃的な感情をぶつけます。

家族や周囲の無理解により、発達障害とは別の問題や行動があらわれる二次障害について紹介しました。

次回の記事では、家族や周りの大人たちが出来る、二次障害の予防や対応策などをご紹介します。

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《記事を書いた人》
太田彩花 
幼稚園教諭
ONEPLAY.GIFTEDの保育所等訪問支援責任者としても活躍中。長年の現場での経験と専門的な知識を生かし、お子様の集団での生活をサポートしたり、訪問先の先生方へのアドバイスも行っています。年の差兄弟を育てる二児の母として子育てにも奮闘中。育児への理解が深く、保護者からも人気があるスタッフです。
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