【小俣よしのぶ先生連載コラム】肥満児が増加傾向に!今、見直すべきこと vol.1

こんにちは!ONEPLAY.GIFTED横濱元町教室です。
食欲の秋と言われるこの季節、肥満に気を付けなければならないのは大人だけではありません。近年では、肥満児が増加していることが分かっています。

本記事では、株式会社ONE PLAY.が不定期で発行している『ONE PLAY.のこども発育研究所』(2021年秋号)から、スポーツ科学のプロフェッショナルである小俣よしのぶ先生の連載コラムに掲載した「子どもの肥満」に関して一部ご紹介します。

《 肥満児の増加 》
子どもの体力低下や運動発達の遅れ、体や運動機能の老人化現象「子どもロコモティブシンドローム」にも関連する「子どもの肥満」。

●文科省「令和元年の調査結果」
下記、図表1は文科省の令和元年の調査結果*です。こちらによると、肥満児が増加していることが分かります。

肥満、体力低下、子どもロコモティブシンドロームの間には、関連性があると言われています。

●文科省「肥満と体力テスト平均合計点」
文科省がまとめた、下記の表1「肥満と体力テスト平均合計点」を見ると、肥満の生徒は、他の体格(普通、痩身)の生徒との比較でも、体力テストの合計得点が低くなっています。

●体格と体力テスト評価
下記の表2は、体格と体力テスト評価を見たデータです。

体格ごとの体力テストの5段階評価の割合を見ましょう。
横棒の最も青い部分が体力テストA評価(優れている)、明るい青がB評価(やや優れている)、薄い青がC評価(普通)、薄いグレーがD評価(やや劣る)、濃いグレーがE評価(劣っている)の全体の中の割合を表します。

小中学の男女とも肥満児は、他の体格の児童と比較してDとE評価(赤囲い部分)の割合が多いことが見て取れます。肥満体格の生徒の約半数が体力テストDE評価ということです。

●肥満とロコモティブシンドロームの関連
さらに、下記の表3は、肥満とロコモティブシンドロームの関連を見た調査**です。

小中学生男女を肥満(肥満群)と肥満でない(非肥満群)グループに分け、それぞれのグループの中にロコモティブシンドローム症状が見られる生徒の割合を示しています。
明らかに、肥満群は非肥満群よりもロコモティブシンドローム症状の児童の割合が高いことが
分かります。

このように、体格が体力に影響することがおわかりなったでしょうか?

次回の記事では、肥満が健全な成長や成人した時の健康状態にも影響することや、子どもが肥満になる要因などをご紹介します。

※この記事は、『ONE PLAY.のこども発育研究所』(2021年秋号)の転載です。
※*令和2年度は新型コロナ感染によって調査が実施されていない **NPO法人全国ストップ・ザ・ロコモ協議会から

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《 連載コラム担当/小俣よしのぶ先生 》
筑波大学大学院修了(体育学修士)。専門は、スポーツ科学を中心とした育成強化システム(タレント発掘育成)。
30年以上に及ぶスポーツトレーニング、強化育成システムの指導、教育、研究実績を有している運動教育のパイオニア的存在。
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