【小俣よしのぶ先生連載コラム】「子供ロコモティブシンドローム」とは vol.2

こんにちは!ONEPLAY.GIFTED横濱元町教室です。
本記事では、株式会社ONE PLAY.から不定期発行している『ONE PLAY.のこども発育研究所』(2021年夏号)から、スポーツ科学のプロフェッショナルである小俣よしのぶ先生の連載コラムを一部ご紹介します。
子どもの体力低下と運動発達の遅れの問題以上に深刻な「子供ロコモティブシンドローム」と呼ばれる、子どもの体や運動機能の老人化現象問題の要因と対策をご覧ください。

《 子供ロコモティブシンドロームの要因 》
なぜ、子どもにロコモが起こるのか?要因はさまざまです。
外遊びの機会がなくなった、ゲームの普及、体力の低下などを挙げることができますが、なんとスポーツのやり過ぎも要因であるとの報告もあります。

私が‟子どもロコモ”の話をすると、「うちの子は小さいころから野球をやっているから大丈夫!」とか「サッカーの選抜チームに入れるぐらいなので該当しないと思います」という反応をいただきます。

実は、サッカーや野球を専門にやっていても、あるいは定期的に運動やスポーツをやっていてもロコモは起こる可能性があります。
NHK『クローズアップ現代』の番組内でも、サッカーを専門にしている少年の事例が取り上げられ、ロコモの症状が出ていると紹介されていました。私がアドバイザーをしている球団のアカデミーや少年硬式野球全国大会での調査でも同様の事例があります。詳細はこちら(https://data.wingarc.com/under-armour-cup-2018-12125)をご覧ください。

前回の記事では、体力低下や運動発達の遅れが、運動が苦手な原因であると述べました。さらに、それに加えて子どもロコモもその要因のひとつと考えられます。

《 子供ロコモティブシンドロームの対策》
単純ではありませんが、一つ言えるのは「基礎体力を整えましょう」ということです。

ロコモの要因は、体力が整っていない、あるいは十分に鍛えられていない状態で、特定のスポーツに絞ったり、専門的体力トレーニングをすることが遠因とも言われています。

子ども達の外遊びや運動体験が減少している中で、スポーツを専門的に行うことが、必ずしも子どもの体力向上やスポーツが上手くなることにはつながらないのです。

※この記事は、『ONE PLAY.のこども発育研究所』(2021年夏号)の転載です。

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《 連載コラム担当/小俣よしのぶ先生 》
筑波大学大学院修了(体育学修士)。専門は、スポーツ科学を中心とした育成強化システム(タレント発掘育成)。
30年以上に及ぶスポーツトレーニング、強化育成システムの指導、教育、研究実績を有している運動教育のパイオニア的存在。
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