人前では話せない「場面緘黙(ばめんかんもく)」とは?原因や対応方法を紹介!
こんにちは。ONEPLAY.GIFTED横濱元町教室です。
「子供が自宅では話すことができるけど、外では話すことができない」という悩みを抱えている保護者もいらっしゃるかと思います。その状況が1ヶ月以上など長く続く場合は「場面緘黙(ばめんかんもく)」と言います。
本記事では、この「場面緘黙」を詳しくご紹介します。
《 場面緘黙とは 》
場面緘黙とは、家などでは普通に話せるものの、例えば幼稚園や保育園、学校のような“特定の場所”では、1か月以上声を出して話すことができないことが続く状態のことを言います。
他者から「人見知りなのでは」「恥ずかしがり屋なだけなのでは」と思われたり、「わざと話さない」と誤解されることがありますが、そのような状態とは全く異なります。
それとの違いは、「そこで話せない状態が何か月、何年と続く」「リラックスできる環境でも話せないことが続くこと」です。
《 場面緘黙のグループ 》
場面緘黙傾向は以下に分けることができます。
・純粋な場面緘黙
・ことばに苦手がある場面緘黙
・複合的場面緘黙(発達の問題や心理的問題の合併)
・遅発達発症の場面緘黙(学校での孤立やいじめによる発症が多い)
Maggie Johnson & Allison Wintgens(マギー・ジョンソン&アリソン・ウィントゲンズ)著『場面緘黙リソースマニュアル』より
《 場面緘黙の発症原因 》
場面緘黙の発症要因はまだ解明されておらず、研究段階ですが、「不安になりやすい気質」に、心理的要因、社会、文化的要因など複合的な要因が影響しているのではないかと考えられています。
例えば、転校やクラス替えで環境が変わったり、お友達からのいじめがきっかけとなることもあります。
親のしつけで場面緘黙になるというのは誤解であり、その子どもによって様々な発症要因があります。
《 場面緘黙症の人口 》
場面緘黙症の人は0.5%、つまり200人に1人は場面緘黙を発症するといわれています。
《 周りのサポート 》
場面緘黙症の子どもたちに適切な支援がなされないと、症状の改善が遅れるだけでなく、うつや他の症状、不登校などの二次的問題が生じやすくなります。
場面緘黙症の子どもたちや、場面緘黙症かもしれない子どもたちには、どのような支援が有効なのか、対応方法をご紹介します。
・話せないことを責めない
・無理に話させようとしない
・話すことに固執しない
・話せたときに大げさに褒めない
場面緘黙症は、誤解がされやすく、理解されることが難しい障がいです。
適切な声がけや対応、サポートや支援をすることで、落ち着いた日常生活を送ることができるため、保護者や周りの大人たちが正しい知識を身につけることが重要です。
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《記事を書いた人》
横溝 南都海
児童指導員
大学院で国内外の性教育や性暴力抑止のための性教育について研究。現場で障害を持つ4歳~17歳の子どもたちへの性教育実践を通して数多くの保護者様への相談、セミナーを担当。相談したくてもなかなか相談しづらい「子どもの性」の悩みについて多くの方から好評を頂いている。
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