子供の自閉スペクトラム症「ASD」とは?サインや症状を紹介
自閉スペクトラム症(ASD)は、これまでに自閉症、広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)、アスペルガー症候群など様々な名称で呼ばれていましたが、2013年にアメリカ精神医学会(APA)の発表以降は、自閉スペクトラム症として総称されるようになりました。本記事では、自閉スペクトラム症の特徴や、サインや症状などを紹介します。
《自閉スペクトラム症(ASD)とは》
対人関係において、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりするコミュニケーションが苦手です。また、特定のことに強い関心をもつ、こだわりが強い、感覚が過敏であるといった特徴があります。
《自閉スペクトラム症(ASD)のサインや症状》
重症度は様々ですが、乳幼児は言葉の遅れ、反響言語(オウム返し)、会話が成り立たないことがあります。成長をしても、言語やコミュニケーションの障害をともなうことがあります。
●幼児期
乳児期早期から、視線を合わせることや身振りをまねすること、他者への関心がないことなど、社会性の低下がみられます。保育園や幼稚園に入園してからも、一人遊びが多くて集団活動が苦手であったり、かんしゃくを起こすことが多いことで気づくこともあります。
主なサイン
・目を合わせない
・指さしをしない
・微笑みかえさない
・あとおいがみられない
・ほかの子どもに関心をしめさない
・言葉の発達が遅い
・こだわりが強い(偏食が強い)
●学童期
コミュニケーションが苦手なことで友達ができにくかったり、友達がいても関わりが一方的な場合があります。また、特定のものに対しての興味関心・こだわりが強く、感覚過敏あるいは鈍麻などの感覚の問題があることも特徴的です。
●思春期/青年期
対人関係が広がりコミュニケーションをとる機会が増えることでの対人関係、学習課題や仕事においても多様な能力を求められることで悩みを抱えることがあります。
自閉スペクトラム症(ASD)は、適切な療育や支援を行うことで、社会に適応する能力を身につけて様々な能力を伸ばしていくことができます。「もしかして……」と悩んでいたら、ぜひご相談ください。
「子供の自閉症スペクトラム症「ASD」の原因は?治療や支援などを紹介」の記事も配信予定です。
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※「こころの情報サイト」(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)をもとに作成
※政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」(https://www.gov-online.go.jp/featured/201104/index.html)をもとに作成
※「厚生労働省e-ヘルスネット」をもとに作成
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